「マインドセット=成功者」というイメージが有りますが、「マインドセット」は、すべての人が持っているものです。
じゃあ、なぜうまくいく人といかない人がいるのかを考えてみましょう。
そもそも「マインドセット」とは、経験や受けた教育、先入観や価値観など、個々人が持っている思考様式のことを指します。
マインドセットとは、経験、教育、先入観などから形成される思考様式、心理状態。
暗黙の了解事項、思い込み(パラダイム)、価値観、信念などがこれに含まれる。
それがプラスであるか、マイナスであるかによって幸不幸が変わってきますし、それぞれの行動も変わっていきます。
マイナス思考の方は常にマイナスを恐れて行動しない、もしくは逃げる傾向にあります。
しかし、プラス思考の方は「失敗は成功のもと」として恐れることはありません。
マインドセットを理解することで、マイナス思考をプラス思考に変えることもできますし、ビジネスや生活、人生を成功に導くこともできるのです。
あなたのマインドセットはどのパターン?
「プラス思考」「マイナス思考」、それぞれ異なった思考を持った方の考え方や行動は異なるものです。
「停滞型マインドセット」を持った方
失敗経験が多い、親から愛されなかった、誰からも必要とされなかった、苦手な科目だから諦めてしまうなどマイナス思考の傾向にある方は、何事にも新しいことにチャレンジできない方が多いです。
マイナス思考が引き金となり、常に言い訳を探したり、失敗を恐れて苦手なことから逃げるクセがついています。
ビジネスにおいても、今の状態をキープしようとします。
「停滞型マインドセット」を持った人は、無意識にマイナス思考で生きていることになるので、現状のままでは成功することも難しく、成長しようとする気持ちも乏しい状態といえます。
「成長型マインドセット」を持った方
プラス思考の方の場合、失敗を恐れず何故失敗したのかをまず考えています。
失敗をすることによって成功が生まれると確信していますし、「できる」と信じて行動を起こすことができるのです。
もし現時点で「無理」と分かっていても、「今はまだ無理」という思考で動くことができるので諦めることもありません。
常に成功させるためのことを考え、積極的に行動に移すことができるからです。
彼らにとって「失敗」という言葉はありません。
常に上を向き動き続けています。
ビジネスにおいてもより常に高い位置を目指し、お金を稼ぎたいと行動を起こし、起業することだって現実に達成できているほどのバイタリティを持っています。
ちなみに、「成長型マインド」と「停滞型マインドセット」を持った両者に同じ問題を出題します。
それぞれの回答が返ってくるまでの脳の動きを測定した所、両者の脳の使い方が全く異なる結果がでています。
「停滞型マインドセット」を持っている方は、答えを導き出すことを途中で諦めてしまった結果、脳は全く動かないことが判明しました。
一方「成長型マインド」を持った方は、いかにして答えを導き出せるか諦めず思考することで、脳がアクティブに動いていることが調査結果で判明しました。
もしも、あなたが苦手なことから逃げているのなら、もしもあなたが成功したいと望んでいるのなら、まずは「マインドセット」を変える努力をしましょう。
「マインドセット」は仕事においても人生においても土台となる考え方です。
正しいマインドセットを身につけることで、失敗を恐れずワクワクしながら人生を楽しめる現実を手に入れることができます。
頭脳優秀とマインドセットについて
頭脳優秀や、高学歴の方々がいます。
その方々であれば、マインドセットも高いものだと勘違いしがちです。
実は「成功するマインドセット」は、学歴に関係がありません。
肝心なのは、しっかりとした土台である「成長型マインドセット」を持っているか、それに対し行動・実行しているかということが重要となります。
たまに、「そんなこと分かっているよ」と行動していないのに分かっているアピールをする人がいます。
これは頭でわかっていても「分かっているだけ」に過ぎませんし、行動しなければ「分かっていない」ことと同じで、成長型マインドセットが身に付いていないということになります。
ちなみに、間違ったマインドセットを持ち成功している方々もたくさんいます。
しかし、それは一時的なものになる場合が多く、次第に仕事や人生に歪が生まれ転落していくケースが多いです。
最悪の場合、人を騙して事件沙汰になっている事例もあります。
「ビジネスや人生に成功するためのマインドセット」とは、他者に感謝される、貢献できる、愛を持ったものとなります。
それによって得られるものが、「信頼」,「お金」,「地位」,「名誉」などとなり成功者となるのです。
マインドセットを切り替える方法
人は無意識下の中で行動しています。
マインドセットを切り替えることによって、成功者になることが可能です。
脳が意識して行動を起こしている割合はたった1%程度といわれています。
意識してマインドセットを切り替えるのは難しいように思われますが、脳のメカニズムを利用することで可能となります。
私たちの記憶は一時的に脳の海馬と呼ばれる組織に入ります。
そこは私たち個人の図書館のような存在です。
長年の経験や学習したことが詰め込まれており、幼い頃からの記憶によって無意識に様々な判断をし行動に移すことができています。
一時的に記憶した思考は継続しなければ、海馬からすぐに消えてしまいます。
継続して「成長型マインドセット」をインプットし続けることで大上皮質に入り「長期の記憶」として残されるのです。
また、人間に備わった生体恒常性機能ホメオスタシスの働きによって、変わろうとすると以前のあなたに引き戻そうとする力が働きます。
ホメオスタシスは常に安定できる状態に働きかけますので、これまで心地が良かった以前のあなたの状態に引き戻そうと働きかけてしまうのです。
ホメオスタシスの働きに打ち勝つためには、継続して「成長型マインドセット」のインプットを繰り返し潜在意識すり込むことにより、あなたの思考を切り替えることができようになります。
「成長型マインドセット」を身につけるためには
さて、あなたの思考を「成長型マインドセット」に切り替える方法ですが、まずは21日間あなたがなりたい自分を紙に書き、声に出して読むということを実践しましょう。
マクスウェル・モルツ博士の『Psycho Cybernetics(自分を動かす-あなたを成功型人間に変える)』にて、考え方やイメージ・行動などを習慣化するためには21日間必要と言われています。
21日間行動を続けることで、急激に考え方やイメージ・行動への抵抗がなくなり習慣化する率が高まるといわれています。
さらに脳科学においても、2週間~4週間繰り返すことで神経細胞間をつなぐ接合部(シナプス)がつながり、その考え方やイメージ・行動が習慣化されることが実証されています。
まず、大切なのは以下となります。
簡単にできるワークなので、今すぐ実践して頂きたいです。
実践例1
- なぜお金持ちになりたいのかを考える
- なぜビジネスで成功したいのかを考える
- なぜ幸せになりたいのかを考える
実践例2
- お金持ちになるには何をしたらいいのか考える
- ビジネスで成功するには何をすればいいのか考える
- 幸せになる手段は何なのかを考える
「具体的」なことまで打ち出し、行動できるようにするということが重要といえます。
数値化することや期限を決めて書き出すようにしましょう。
ポイントとして、まずは大きな夢や目標などゴールを設定しましょう。
その後、ゴールを達成するためには1年後はどんな自分になっていればよいのか、半年後、1ヶ月後、2週間後などというように逆算して目標を書き出していきます。
まずは小さな目標を達成していきなら多くの成功経験を積み重ねることで、「成長型マインドセット」は自然と身に付いていくことになるでしょう。
マインドセットを切り替える方法
成功者のほとんどはたくさんの仕事をこなしながら、誰よりも勉強しています。
物事の判断を瞬時に行え、行動もスピーディーです。
常に行動を伴っているため、たくさんの仕事もこなせますし、なによりも判断力に長けています。
さらに、「常に自分を高める」「自分を磨く」ということに対してお金や時間を投資しています。
新しい情報やたくさんの経験こそが、的確かつ素早い判断力が身についた理由でもありますし、成功者は仕事も勉強も楽しみながら実行しています。
成功できない思考を持った人の多くは、「そんなの無理」と考えたり、「残業があるのに勉強なんてやっている時間がない」と言い訳を理由にするマインドセットが備わっています。
しかし、仕事ができるようになれば、自分を磨く時間も作ることが可能ですし、自分で人生をコントロールすることができるようになります。
また、成功者は常に「自分軸」の思考で動いているので、決断したことがブレることはありません。
「他人軸」で動いているビジネスマンや個人経営者は少なくありませんが、誰かに「そんなのできっこないよ」と言われても、「成長型マインドセット」を強く持っていれば、人の批判に揺れることもなくなるのです。
成功者が実践していること
以下は、仕事や人生に成功している人が実践していることや習慣化していることです。
是非とも参考にしていただき、できることから実践してみましょう。
- 尊敬できる人を真似(モデリング)する
- 失敗を恐れない(成功者に「失敗」の文字はありません)
- 「できる」と信じたら諦めずやり遂げる
- 「できる理由」を考える
- 寝る前に今日の出来事で自分を褒める
- ありがとうを言う、言ってもらえるようにする
- ピンチはチャンスと決める
- 行動は何事も楽しんで
- 小さな成功例を増やそう
- 成功者の名言を調べてみよう
- 「マインドセット」を書き出す、声を出して読む
自己肯定感を高めるマインドセットとは
人は一人では生きていません。
その中で次のような言葉を周囲から言われたり、小さい頃から親によって罵られた経験がある方は少なくありません。
そのため、劣等感にさいなまれ、自分を愛せなくなります。
例えば以下のような最低な言葉があります。
- クズやグズ
- できそこない
- 下手くそ
- オマエニデキルわけがない
などなど、本当に最低な言葉を浴びせられている方々がいます。
そのような言葉を言っている人は、相手のことや気持ちも考えることができない非常識な人間としか言いようがありません。
もしもあなたに自己愛がないとするならば、今から少しずつでいいので自分の思考を変えて下さい。
- 私はできる
- 私には魅力がある
- 私にしかできない
その言葉を毎日、声を出して言いましょう。
毎日声を出して言うことによってあなたの脳にインプットすることができ、あなたを変化させることができます。
常にポジティブな思考でいれば自然と笑顔になる機会も増えてきますし、それが魅力につながってきます。
あとは、姿勢を正すよう意識をしましょう。
徐々にで構いませんので、顔を上げ、コンプレックスを隠そうとしないよう心がけましょう。
徐々に周囲から認められるようになるでしょうし、あなたの良いところを見つけてくれる人が増えていきます。
自己肯定感を高めるには、なりたい自分を強く願い、肯定的な言葉を使うこと、それを口にだすことです。
自信を持ってマインドセットによって人生を変えてみて下さい。
あなたの「マインドセット」は自分と環境が作り出したもの
「マインドセット」を理解すると、あなたがこれまで持っていた「思考」について考えさせられることでしょう。
例えば、「自分は何をやってもダメだ」と思っていたことを深く考えてみて下さい。
それらの言葉は誰かから言われたことに気づくはずです。
親、祖父母かもしれませんし、会社の上司だったかもしれません。
その言葉を毎日言われる度に、あなたの脳が「私はこんな人間だ」と作り出されてしまった結果なのです。
これは仕事や人生などどんなマインドセットにも同じことが言え、もしも居心地の悪い職場なら、その原因となる誰かがいるはずです。
指導をするリーダーがそうなのかもしれませんし、企業理念がそうなっているのかもしれません。
それが正しく判断でき理解できるようになったのなら、仕事で成功するチャンスにすることだって可能です。
マインドセットによってあなたの仕事が変われば、あなたが上司になるかもしれません。
その時には、リーダーとしてあなた自信が行動を示し、失敗した部下には問題解決の方法を一緒に考えてあげることができます。
そうすることにより、居心地の良い職場環境を作ることができるのです。
生活においては、夫婦仲が悪い、家族間の雰囲気が悪いと思ったら、それに視点を合わせたマインドセットを作り出し、どうなりたいか、何が原因なのか、どうすれば解消できるのかなどの思考や自信が円満な家庭を作ることもできます。
最後になりますが、「マインドセット」は人が幸せに生きていく上でとても重要なものです。
ビジネスで成功したい方、家庭円満を希望する方、自己肯定感がないと感じている方にとって「マインドセット」は、是非実行して欲しい素晴らしい「思考変革」といえます。
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