ビジネスにおいても私生活においても、コミュケーション力は信頼を構築するためには大切なものです。
初めての人と話す時、「何を話せばいいんだろう」と考えてしまうものです。
そこで、コミュニケーション力を身につけるための考え方や実践方法について解説しますので、是非とも参考にして下さい。
コミュニケーション力を考える
まずは、相手の情報を得ることから始めてみては如何でしょう?
情報がないことには言葉は出てきませんし、「何を話そうか」ということで頭が一杯になって、気まずくなるのがオチです。
まずは、挨拶から始め、自己紹介からしてみましょう。
それによって得られるものはさまざまです。
挨拶から相手の情報を得るには、あなたから自分の情報を相手に提供してあげて下さい。
自己紹介とあなたの第一印象を相手に提供する
自己紹介ではまず挨拶を行います。
挨拶の基本は以下となります。
笑顔で
笑顔を作りたくない気分でも、口角を上げることを数回繰り返し、本番に望みます
「語先後礼」の挨拶を
「こんにちは」などの言葉の後にお辞儀をすることで、相手への印象が良くなります。
挨拶の後に情報を与える「自己紹介」
出身地や出身校、趣味などの情報を与えれば、相手との共通点を発見することができ、親近感を沸かせることができます。
次は第一印象を決める「重要な要素」についてお話しましょう。
人は第一印象で相手を決めつけてしまうもので、その時間は数秒とも言われ、2分も立てばその相手の印象はずっと変わらないとも言われています。
もしもその時、相手に悪印象を抱かれてしまえば、話を聞いてもらえない可能性が出てきます。
第一印象については以下を気をつけましょう。
1.笑顔であるかどうか
2.髪型や服装、メイクはTPOに合ったものか
3.口臭はひどくないか
4.早口になっていないか
5.いきなり本題に入ろうとしてないか
6.声に威圧感はないか、または小さくないか
7.横柄さは出てないか
8.お辞儀は雑ではなかったか
9.体臭はきつくないか
上記9点は、人に最も嫌われる要素です・
よって、見た目や第一印象で判断されたくないのなら、これらのことに注意を払って下さい。
「話し上手は聞き上手」は本当
聞き上手の方の特徴は以下となります。
- 相手の話を親身になって聞いてくれる
- 適切な相槌(あいづち)がある
- 相手の心の声まで聞き取る力がある
話し上手の方の場合、「聞き8割、話2割」とし、プライベートの場合は残りの時間楽しい話題の提供ができています。
そうすることで、相手は「またこの人と話したい、会いたい、話を聞いて欲しい」と思い、信頼関係を築くことができるのです。
自分本位の話や自慢話は、コミュニケーション力しているとは言えません。
「相手の立場になって耳を傾ける、信頼してもらう」が基本となるのです。
話を聞くことを専門用語では「傾聴(けいちょう)」といいます。
傾聴(けいちょう)には3段階あり、マスターしたいのは「レベル2、3」です。
簡単に説明しましょう。
レベル1
話をただ聞く事で、頭に入ってはいません
レベル2
相手の話に身を乗り出すほど集中することです
レベル3
相手を中心に周囲の様子も見えており、ソフトフォーカスで相手の話を聞く方法です
レベル2と3は、話している相手は気持ち良い状態でとても満足しています。
ただ違うのは、レベル3の場合、周囲も含めて見ることができていますので、相手の周辺にも耳を傾けられているということになります。
分かりやすく説明しますので、以下を御覧ください。
もしも場所が、相手の会社や自宅、または相手から指定された場所の場合、その場所を褒めることもでき、相手は嬉しく思い話が弾んでいくという状態を作ることができる。
お気に入りの調度品に興味を持ってもらった、趣味の物を褒められた、お気に入りの場所を気に入ってもらったなど、相手に満足感を与える状態を作ることができる。
コミュニケーション力とは、相手を知ること・質問をすること
コミュニケーション力でいちばん大切なのが「相手を理解してあげる」ことで、相手を知ろうとしなければ会話も続きません。
「理解される=認めてもらえている」という満足感によって信頼度は高まりますし、もっと話したいという気持ちにさせることがでます。
質問の仕方はいろいろありますが、深掘りができる簡単な方法があります。
会話が終わってしまいそうな時にも使えますので、まずはそれらの言葉を身に着けてみましょう。
1.「それからどうしたんですか?」「それで?」「具体的には?」
2.「詳しく教えてもらいませんか?」
3.「これで終わりでしょうか?」
これらの言葉は繰り返して使うことができます。
例えば「これで終わりでしょうか」という言葉に対し、相手は「もっと話すことがあるか」と思考を巡らせ、次の新しい情報を提供してくれるようになります。
話してくれる段階で「それで」となり、「もっと詳しく知りたい」などの言葉を使えば、話をもっと引き出すことができるのです。
言葉以外のコミュニケーション
コミュニケーションは言葉以外のものからも伝わってきます。
それは、相手の服装であったり、表情、目の動き、落ち着きの度合いなどです。
これを読み取ることで、相手の心情をうかがい知ることができるとともに、相手の状況を聞き出すこともできます。
例えば、ソワソワしているのなら、あなたと話をしている状況ではないかもしれませんし、目の動きに落ち着きがなければ、興味がないのかもしれません。
服装では、真っ黒だとしたら、身近に不幸が合ったのかもしれませんし、派手な服装ならパーティなどがあり、時間を取らせるわけにもいきません。
そのような時には「失礼ですが」と断った上、相手の状況を優しく尋ねてみましょう。
それによって、次回につなげることもできますし、相手の時間や気持ちに沿った言葉をかけてあげることができるのです。
目の動きについては、話を聞くあなた自身にも注意が必要ですので、落ち着いて相手の目を見て話す努力して下さい。
コミュニケーションは心のキャッチボールである
良い会話の中に無くてならないのが「意思疎通」と、「会話」がうまくキャッチボールできているかです。
投げたボールを受けてくれない、真意を受け取ってくれていない様子がある場合、その相手とのコミュニケーションは成り立っていません。
重要な会話であればあるほど、相手の真意を受け止め、信頼させるということが大切で、成り立たない会話の中には、あなたの話を入れることもできなくなります。
現在多くの企業では、面接の段階で「コミュニケーション力」を重要視しています。
「投げたボールを打ち返せるか、より良い打ち返しがあるか」という資質を重視しているのは、社内社外を問わず仕事がうまくできるかという決め手としているのです。
世界的コーチングの先生曰く、「コミュニケーションの質が人生を左右する」とあるほどです。
コミュニケーション力が高い人は常に周囲との一体感を保つことができていますし、仕事においても、プライベートにおいても、家族間でも常に良い関係を作ることができています。
もしもあなたが、コミュニケーション力に劣っていると感じていたら、それを身につける手段を実践しましょう。
コミュニケーション力を向上させる方法
実践できる方法を簡単にご紹介しましょう。
1.相手に関心を持つ
2.相手から学べることを見つける
3.相手にしてあげられることを探す
4.相手が望んでいることを知る
5.相手との共通点がないか会話の中から引き出す
6.相手との違いを見つける
7.話す声のトーンと口調を相手に合わせる
8.落ち着いて話せるよう、話すスピードを落とす
9.場合によっては急いで伝えることも必要である
10.自分の話は後回し
11.自慢話はしない
12.相手の話に納得していることを示すための適度な相槌(あいづち)
これらの方法は初心者でも比較的実践しやすいことですが、慣れてくれば以下も実践してみましょう。
1.分かりやすい話の仕方をする
専門用語を避け、素人でも分かる言葉を使うようにしましょう。
2.例え話を入れて理解しやすいように話す
話す相手に理解しやすいよう、例え話を取り入れて下さい。
3.結論を先に話すのもいいこと
ビジネスシーンで多く使われる伝達方法ですが、何についての話なのか、予め伝えておくことで、理解されやすくなります。
4.結論から話すことで拒否をされた場合
何故その話を相手にしたいのか、明確に伝えることです。
相手に不利益が講じることであれば、話を聞かないということもありませんし、協力をすることで相手にも良いことであれば話を聞いてくれるはずです。
話し上手になるために普段からやっておきたいこと
コミュニケーション力が向上すれば、あなたと話をしたいという方は増えてきます。
聞き上手、相談相手にピッタリ、仕事以外の話も楽しいとなれば、仕事の成績だって上がるかもしれません。
そこで、普段からやってほしいことをお伝えしたいと思います。
コミュニケーション力をアップさせる方法を「毎日練習」
これを意識付ければ、どのようなシチュエーションでもコミュニケーション力があなたの身体に染み付いてきます。
これまで緊張していた商談やプレゼン、上司との会話も楽しいものに変わっていきます。
普段からネタ帳を持っておこう
芸人は常に「話題のネタ」を持っています。
芸人だけではなく、話を仕事とする方の多くもそうですし、アナウンサーの方々もやっていると言われています。
彼らの共通点は「話術に優れている」ということです。
雑談でもコミュニケーションはとれますので、常に気になったことを書き留めておいたり、自身の失敗談や面白かったことなどを書き留めておくのです。
ネタ帳を持ち歩くことの利点は、「これまでの景色が変わってくる」ことと、「新しい発見に繋がり、毎日が楽しくなっていく」ということです。
これらを「鉄板ネタ」と呼に、人を楽しませる手法の1つなのです。
身近な方からも学べる「コミュニケーション力」
コミュニケーション力に自信がない方で、最短でそれを身に着けたいのなら、コミュニケーション専門のセミナーや講座を受診してみましょう。
そこでは基本から学べますので、最初から教わりたいという方や、コミュニケーションに全く自信がないという方には良いかもしれません。
しかし、身近な方からも学べるのが「コミュニケーション力」です。
例えば、上司の話し方がとても素晴らしい場合は、その上司を完璧にマスターしましょう。
その他に気になる「話し上手」の同僚や友だちがいれば、それをそっくり真似てみる(モデリング)ことです。
自己流だと試行錯誤に時間がかかり失敗する原因となります。
よって、効率よくコミュニケーション力を身に着けたい場合は素直にそっくり真似てみる(モデリング)ことが大切です。
「話が下手」「相手に気持ちを伝えるのが下手」という方は実際に多いですし、それによって損をされています。
もしもあなたがコミュニケーション力に悩んでいるのなら、まず、できることから一つずつ、毎日実践してみて下さい。
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